今日、JMEC(サーマクールやフラクセルなどの代理店)の前社長、森下純一さんのお通夜に行ってきました。森下さんとは、私が女子医大第二病院時代から十数年のお付き合いになります。
11年前、ちょうど私が開業する時に、医療レーザー脱毛装置LPIRを購入するためJMEC本社に伺ったおり、色々な話をしているうちに、「なんだぁ、先生もほっかいどうかい。」と同郷と言うことがわかり、それ以来私としては、かわいがってもらったなぁと思っています。森下さんは、今日の美容医療業界、特にレーザーや機器を用いた治療の礎とブームを作った、まさしく業界の巨人であり、現在、この道で飯を食っている人間、もちろん私を含めて、足を向けて寝れないほどの業績のあった方でした。それほどの方でありながら、いつも気さくで、未だに北海道弁なまりのしゃべりで、「僕は、はんかくさい男ですから。」とおしゃっていたのを思い出します。「はんかくさい」は北海道弁で、「馬鹿な」と言う意味ですが、どちらかと言うと、関西弁の「あほ」に近い、親近感のあるイメージもあります。私もよく親に「お前はホントはんかくさい!」と言われた記憶があります。はんかくさいどころか、まさしく慧眼をもって、オーロラやサーマクール、フラクセルと大ブームを起こした治療を日本に導入してきた森下さんが、60歳と言う若さで逝きました。
「おばんです。」と言って時々クリニックを訪ねてくれた、あの、はにかみとニヒルの混じった独特の笑顔が忘れられません。心よりご冥福をお祈りいたします。