昨日、品川でSolta medicalと言う美容医療メーカーのセミナーの講師をしてきました。
Soltaは、サーマクールの開発会社ThermageとフラクセルのReliantが合併して出来た新会社です。つまり、サーマクールとフラクセルは、今後同じ会社の機械になるのです。これはなかなかすごいことです。サーマとフラクセルの2つのスーパーマシーンが一つになったことと、それぞれを開発してきた頭脳も一つになったのですから。Soltaの今後に期待します。
サーマクールはこの6年間、私がライフワークとして扱ってきた機器で、特別の思い入れのある治療です。今回の発表もこの思い入れについて力説しました。
私の自説は、サーマクールなど熱による一時的ダメージを皮膚に与え、その再生力によって皮膚を若返らせる治療は、熱ダメージが強い方がより良い結果が出せるというものです。(もちろん、安全な範囲の話ですが) この考えに賛同してくださる先生方もたくさんいるのですが、ダメージを小さくたくさんの照射をする方が良いと言う考え方もあります。まさしく賛否両論なのです。この6年間、日本美容外科学会において、長期的なサーマクールの効果について発表を続けています。過去に何度か、この弱めの方法にも挑戦したことがあるのですが、私の患者様は皆納得しません。強く照射して、本当のサーマクールの効果を知った患者様は、弱い方法をすると、決まって、この前の治療は効かなかったと言います。ですから、長いお付き合いのある患者様ほど、強いサーマクールをしてもらっています。ただし、今回、サーマクールの経験が豊富なある先生のご意見を伺い、照射数を極端に多くして、弱めに打つやり方も効果があると言うことがわかりました。私の方法では、サーマクールは200ショットで十分な効果を出せると思っていますが、弱い方法だと600ショットだそうです。痛みが無い弱いショットを時間をかけて、高い費用で(当然ショット数が多ければ費用が高くなります)ショットするのか、痛みがあってもガマンするのか、究極の選択?です。
サーマクールには、先端にトリートメントチップと言って使い捨ての消耗部分があります。このチップによってショット数が違ったり、治療部位が違ったりします。新しいSTC(Smooth Tightening Contouring)チップが600ショットで効果的だということなので、近々600ショットのサーマクールもメニューに加える予定です。ちなみに今までは、弱いショットなら、タイタンやリファーム、テノールなどをお勧めしています。600ショットサーマが、タイタン、リファーム、テノールと比較して、価格分の効果があるのかどうか、是非挑戦してみる方をお待ちしております。