先日もThermoFraxセミナーのお話をしましたが、
そもそもサーモフラックスとは、サーマクールとフラクセルの併用治療のことです。
2003年フラクセルを導入当時、サーマクールを継続治療している患者様から、サーマクールとフラクセルは同時に治療できないのか?とお問い合わせを頂きました。その方は遠方のため、出来るだけ同日に行いたいと言う希望だったのです。それはいい!私も同時照射の可能性を考えていました。しかし、さすがにフラクセルも導入したてで、日本での実績も無く世界中でも同時照射の話など聞いたことが無い時期でしたので、とりあえず、僕の顔で実験してみます。とその時お返事をし、自分でやってみました。感想は、正直しんどい!あ!でも効くな!でした。そして危険性はほとんど感じませんでした。理由はサーマクールとフラクセルの反応している皮膚の深さが違うからです。同じ場所でも、深さが違うから治療が2階建てになるだけで、リスクは重ならず、効果が重なるのです。たぶん、これが世界初のThermoFraxでしょう。その後学会等でこの治療を発表してきましたが、何の因果か、今回のThermage社とRelient社の合併でサーモフラックスと言う治療名まで出来てしまったのですから、世の中面白いものです。
思えば11年前の開業時、自らのクリニックに自分の名前ではなくクロスと名づけた理由の一つは、様々な治療、療法をクロスオーバーさせると言う発想からでした。
11年経ち、多くのレーザー・光・高周波・超音波装置を併せ持つ大きなメリットは、このクロスオーバー療法のためでもあります。