ウルセラを自らの顔に照射してちょうど2ヶ月になります。
過去にも新しい治療器を「まず自分で試して、良かったら人に勧める」というスタンスで治療をしてきました。(良くなかったものでお蔵入りも結構あります。)
いつか私自身が体験した治療の特集でも書いてみたいです。
連休中ということもあり、ウルセラを希望する患者様がどんどん増えています。もしかしたら連休中にトランスデューサー(ウルセラの消耗部分)の在庫がなくなりそうな勢いです。
私のウルセラ実体験
照射の痛みは概ねサーマクールよりは楽ですが、額やコメカミは独特の痛みがあります。ウルセラで一番痛いのは額です。ちなみにサーマはフェイスラインです。治療後の2,3日は何となく顔がむくんだような感じがありましたが、それが引けると同時に引き締まりを感じました。実際に何となく顔つきが変わってきたのは1ヶ月過ぎてからでしょうか?人にも言われました。「先生!何かやった?」と。2ヶ月経ち、すべて落ち着いたような気がしますが、サーマクールと比べて皮膚の奥の引き締まりが強いような気がします。(あくまで個人的感想です。)
これはウルセラの熱が4.5㎜の深さに届く利点に合致しているようです。
意外に患者様の声で多いのは、肌がすべすべすると言うことでした。皮膚のコラーゲンの再生作用が割と早く表面的にも感じるようです。サーマクール10回以上経験者も多い私のクリニックでも、ウルセラの評価は上々です。
サーマクールを照射し続けて6年の私としては、サーマの本物のライバルの出現はうれしい反面複雑です。思えば6年間様々なライバル機器が登場しました。
2003年サーマクールが初めての顔面の若返りのRF(高周波)治療器として発売、すぐにその対抗として出されたのがポラリスでした。
ポラリスはバイポーラ式RFとレーザーの組み合わせ治療器で、「サーマクールより痛くない」のが売りでした。当時、日本の医師もサーマ派とポラリス派に二分された感があり、私はサーマ派代表みたいな立場で、理論的にもサーマの方が効果があると考えており、当初ポラリスに対して否定的でした。
ところがある日、患者様がサーマクールとポラリス特集の雑誌の切り抜きを持ってきて、ポラリスがやってみたいと言うのです。例によって、それでは私が試しにやって見ましょう!と、メーカーからポラリスを借りて自分に使ってみました。ポラリスは痛くないと言ってもサーマよりは痛くないだけ、熱のパワーは十分の機器でした。これは、サーマとの使い分けあるいは併用も出来ると考えすぐ購入しました。
それ以降、タイタン、リファーム、テノール、マトリックス、ウルセラ等ことごとく同種のライバル機器を買い揃えました。
今の私はサーマ派でもポラリス派でもなく、サーマル・レジュヴェネイション(Thermal Rejuvenation)=熱による若返り治療すべての・・・「サーマル派」です。
雑誌saita6月号に久々にポラリスが紹介されました。
ポラリスは「肌の引き締め」「たるみ毛穴」の治療器として使用しています。