サーマクールとウルセラのどちらが良いか?というお問い合わせが増えています。
現時点で、明確な答えはありません。
どちらも優れた熱治療器です。高周波と超音波は似ているのですが、違うエネルギーです。熱作用の発現の違いが、そのまま効果の違いになります。
解りにくいので、できるだけ簡単に、得意の擬態語で言います。
サーマクールは「ぎゅぅーーー」と熱が広がります。
ウルセラは「ぶちぶちぶち」と点状に熱が駆け抜けます。
トータルの熱量では、サーマクールを強力に照射した方がウルセラよりも大きいと感じています。「ぎゅぅーーー」と熱が大きく入るからです。(ただしサーマクールは私の個人的照射、ウルセラは現行の照射方法においての比較です。つまり、照射方法によって話は変わるのでご注意を)
ウルセラは、熱作用を限局して正確な深さ(3.0mmと4.5mm)の位置に照射できることが利点です。「ぶちぶちぶち」と点状に熱が入ります。 ウルセラ4.5㎜の深さは現在他の治療器では届かない深さです。反面、4.5㎜だけではそれより浅い部分の熱作用は弱いことにもなります。今後は、3.0mmと4.5mmの重ね照射で治療を2階建てにしたり、総熱量を増やす工夫も必要かもしれません。過激ですが、ウルセラとサーマクールのコンビネーションも面白いはずです。
熱は、タンパク質を変性させる力があります。
そもそも人間の体は、水分とタンパク質で出来ており、
特に皮膚はコラーゲンが構成タンパク質の90%以上を占めます。
熱によるタンパク変性は主に収縮作用と分解作用です。
収縮は皮膚を引き締め、たるみに対抗する収縮ベクトル(縮む方向性)を生み出します。
分解は、分解部位を修復するため、皮膚の傷を治す力(創傷治癒力)が働きコラーゲンの再生・再構築を促します。
話が解りにくくなってきた?
では、簡潔に
サーマは「ぎゅぅーーー」と
ウルセラは「ぶちぶちぶち」と
皮膚のコラーゲンを熱で引き締め、古くなり弾力の無くなったコラーゲンを熱分解し、
自らの力でコラーゲンを再生させる、「熱による若返り治療」なのです。