CO2レーザーに関するその2です。
CO2レーザーは一般的なレーザーで世界中の多くのレーザーメーカーから発売されています。
機種としては10年以上前に成熟し、今は性能よりも価格競争になっているはずです。たとえば、ホクロを取るだけならどの機種でも対応できます。
私の愛用のCO2レーザーは、「シャープラン15F」と言う機種です。
実は数年前、廃盤になっていまい、正式にはメーカーの補償は受けられなくなっています。昨年一度故障し、買い替えを検討しましたが、何とかメーカーに頼んで中身の総取替えをしてもらい新品同様に生まれ変わりました。(まだ、何とかメンテナンスしてもらえます。)なぜ、私がこの機種にこだわるかと言うと、とにかく使いやすいのです。長年慣れ親しんでいるので手足の一部のように使えます。またCO2レーザーとしては、当時コストを度外視で良いものを作っているため出来が良いのも理由です。現在の価格競争の中では、コストが高過ぎるため、発売中止、廃盤になってしまいました。
開業当初購入したレーザーで今もバリバリの現役はこの機種だけです。
ルビーレーザーとYAGレーザーは買い換えてすでに2代目です。
CO2レーザーは様々な皮膚症状に有用なのですが、もう一つ、長期間、少しずつでもCO2レーザーをお顔全体にあてていると、肌の若返り効果があります。ほんの少しずつですが、コツコツ継続するのがコツです。(最近このことを書いている論文を見つけたので驚きました。)
フォトフェイシャル系とCO2レーザーの組み合わせ治療は、裏メニューとして実は8年以上前から行っていますので、続けている患者様はそのことが良くわかると思います。
もっとも、これを一気にシステムで行うのがフラクショナルCO2レーザー、つまりエコツーです。
しみが主訴の患者様の中には、日光性色素斑(フォト系やQルビーレーザーが良い)肝斑(レーザートーニングが良い)脂漏性角化症(CO2レーザーが良い)真皮メラノサイトーシスADM(Qスイッチレーザーが良い)など
種類の違うしみが、お顔全体にちりばめられている事が多々あります。
このような場合は、何か1つのレーザー治療で満足いく結果を得るのは難しいので、数種類のレーザーが必要になります。
全体的なシミにフォト系(フォトフェイシャル、オーロラ、ライムライトのどれか1機種)と肝斑にレーザートーニング、濃いシミにQスイッチルビーレーザー、それと脂漏性角化症、イボ、毛穴などにCO2レーザーと、すべて含めた5回セットを「フォトフェイシャルプレミアム」、「ライムライトプレミアム」として、現在は正式なメニューとして行っています。
この治療を行うために、当院のレーザー室は、治療ベットの頭周りにぐるりとレーザーを配置しています。肝斑レーザートーニングの次は、ライムライト、次はCO2レーザーと鉄壁のフォーメーション です。
Oggiの8月号にシミ治療の紹介記事が出ました。
実際にどのレーザーを使うかは、ダウンタイムのあるものは相談しながら、概ね私のおまかせになります。