「自分自身で受けられる治療は、誰よりも早く自分で受ける。」
これが美容医療を始めてから長年の私のポリシーです。
自分で受ければ、治療の良さも悪さも、頭だけではなく体でも理解できます。
そんな私が、クリニックに導入している主要なレーザーで受けたことが無いものが一つ、いや2つありました。実は、パールとパールフラクショナルです。なぜか、導入時期に予定が合わなかったり、ちょうど他の治療を受けた直後だったりしたのです。そこで今回、一気に在庫整理ではないのですが、パールとパールフラクショナルの同時重ね打ちをやってみました。ただ、いいかげんに受けたわけではなく、ヨーロッパでは「パールフュージョン」と呼ばれ、組み合わせ治療として正式に発表もある最新治療です。
こんな治療、私でなくて誰がやる。てな意気込みでやりました。
リサーフェシング治療としては、パールが皮膚表面の表皮を満遍なく熱ピーリングし、パールフラクショナルで、真皮に深く熱作用を及ぼし、皮膚再生を起こす組み合わせ治療で、理にかなっているのです。
パールフュージョンはわかりにくいので、「ダブルパール」と呼ぶことにします。
断面図で書くとわかりやすいので、
パールの熱断面
パールの熱作用は、表皮全面に均一に入り(図の茶色)、その余熱が真皮の上層(赤色)に伝わるイメージです。茶色の表皮は1週間弱で剥がれ落ち、キレイな局面を作ります。
パールFX(フラクショナル)の熱断面
パールFXはフラクショナルレーザーなので、立体的に縦に深く熱が入り込みます。パワーを上げれば、ニキビ跡を改善する深さに到達します。パールよりも3次元的な改善ができるのです。
ダブルパール(パール+パールFX)の熱断面
表皮はパールにより熱剥離され、パールFXで真皮に深く熱作用が及びます。表皮と真皮上層で2つのレーザーの熱が重なりますが、熱過剰によるリスクはありません。表皮から真皮上層に平面的にも立体的にも対応する理想的リサーフェシング治療となります。
まずパールFX 次にパール 直後は表面が粉を吹いたよう
その後の経過はブログ8月11日と14日のダウンタイムを参照してください。
1週間はダウンタイムがあります。炎症後色素沈着も多少起きますので、しばらくは、当院でのリサーフェシング治療(フラクセル、アファーム、パール、エコ2等)経験者限定で、9月から治療開始いたします。