日本美容外科学会総会が9月25日26日横浜で開催されます。
今回は一般演題2つと企業から依頼されたイブニングセミナーの講演、合計3つのプレゼンをすることになってしまいました。一般演題は、サーマクール、ウルセラそれぞれについて、セミナーはメドライトC6の肝斑治療など美容機器の扱い方などについて話す予定です。 一つの学会で3つはキツかった。
ブログでは、フラクショナルレーザーの紹介が一段落したので、次にリファーム、マトリックスIRなど皮膚の引き締め治療の機器について、いつものように分りやすく説明するつもりでいたのですが、驚きの話が今日ありました。
リファーム、マトリックス、オーロラの製造会社のシネロン社が、キャンデラ社と合併するらしいのです。実は、昨年来世界的不況で、美容機器、レーザー会社もかなりのダメージを受け、一時は株価もかなり下がり、その他の会社も含め合併吸収のきな臭い話が常にありました。この2社の話も確か春頃聞いた覚えがあるのですが、まさか!と思っていました。社風が全く違うのです。キャンデラ社はザ・レーザー・カンパニーと言う会社で、Vビームなど純粋なレーザーを製造し高い技術力を誇ります。その代わり若干融通が利かないような堅いイメージです。それに対してシネロンは、オーロラやRF系のちょっと軽めながら顧客満足度の高い美容機器製造を得意にしている、マーケティングに長けた会社です。(独断と偏見かもしれませんが、ご容赦ください。)
レーザー会社の吸収合併の話は、過去のブログでも書いているところがあると思いますが、その昔、ESCシャープランとコヒーレントが合併してルミナス社が誕生しました。実は両者は似たもの同士のような会社で、世界的にもナンバーワン、ツーのCO2レーザーを当時保有していたライバル会社です。ESCシャープランは、フォトフェイシャルの世界的ヒットで勢いを得て、資金力で一気にコヒーレントを合併吸収し、この技術を一つにしてしまいました。弱肉強食の吸収合併だったのでしょうか。
最近では、全く違う技術を持つサーマクールのサーメージ社とフラクセルのリライアント社が合併してソルタメディカル社になりました。これはお互いに無い技術を相互補完する合併でした。この2社は技術的には畑違いなものの、会社として若く、元々ベンチャー気質が強い社風が似ているような気がします。会社として勢いをつける良い合併だったようで、その証拠にこの先どんどん新しい商品が出るようです。
ところで今回の合併は、吉とでるか?凶とでるか?
ちなみに、私はシネロン社のヘビーユーザーですが、キャンデラ社ともウルセラを通してお付き合いがあります。 今回の合併で、製品ラインナップは幅広くなり、技術的にも面白いことが出来そうな気もします。
まずは今後の新会社に期待です。
いきなりですが、VビームにRFを付けるなんてどうですかね。笑