手術以外で脂肪を減少させる方法は、この10年次から次へと開発されてきました。
中には失敗作?もあります。
いつの間にか消えてしまった治療法、発売停止になった治療器、
世のダイエット法さながら、流行廃りがあるのも事実で、
「値段ほどの効果」がなければ消えてしまう運命です。
超音波、高周波、中周波、低周波、赤外線、レーザー、光、注射薬、内服薬、マッサージ、吸引、炭酸ガス注入、冷却治療、腸内洗浄、鍼治療、岩盤浴やゲルマニウム浴 などなど玉石混交。
ほとんど何らかの形で、私自身一度は試していますし、
クリニックに導入して、しばらくして廃止したもの、
今でも活躍しているものもあります。
ダイエット治療が生き残るポイントは3つ
①ダイエット効果・・・価格相当の効果が実感としてあるかどうか?
②健康増進・・・体に良いか?あるいは副作用が無いかどうか?
③リラクゼーション効果・・・受けて気持ち良いか?
もちろん一番重要なのはダイエット効果なのですが、この手の治療法で、夢のような効果はありえないので、健康に良いもの、気持ちいいものなど効果だけでなく、続けられる要因があるもの,効果を含めてモチベーションを保てるものが続けられる治療になります。
テノール、インディバなどのRF高周波系の治療器が体に良い、気持ちいい治療の代表です。 熱により皮膚を引き締め、血行、代謝を改善し、ダイエット効果を得る治療器ですが、温熱が、女性特有の冷え性に効果がありむくみが取れる、体調が良くなるなど副産物的効果があり、とにかく体が温まるので、気持ち良く、ダイエット効果、健康増進、リラクゼーション効果、それぞれをそれなりに満たし、値段もそこそこで、一定のファンがいるため、生き残っています。
それに対して超音波系ダイエットは、当院では全滅です。温熱作用があるものもありますが、あまり体に良いことがないのです。周波数によっては、キンキンと耳に響き、不快感が残ります。過去に流通した医療超音波ダイエット機器は効果に比べ機器の価格が高く、その結果、治療費も高くなるため医師も患者も散々です。
それにもかかわらず、最近、また超音波も気になってきました。(懲りない性格です。)HIFU(高密度焦点式超音波)ウルセラの登場で、超音波で皮膚の弛みが良くなるなら、いよいよ脂肪も何とかならないかと思っています。ここ数年は、超音波ダイエットの新たな概念も出てきて、興味は津々と言うところです。