
世界一の注入用ヒアルロン酸製造メーカー、
Q−MED社の創業者オーナー、Bengt Agerup氏が来日し、
シークレット・セミナーと懇親会があり、
招待されたので行ってきました。
場所は六本木のスウェーデン大使館。
私もヒアルロン酸は、Q-MED社製レスチレン・シリーズを長年愛用しており、
品質はもちろん、トラブル時の迅速な対応などにも信頼をおいています。
現在、世界で使用されるヒアルロン酸のシェア40%がQ-MED社だそうです。
セミナーで印象に残った話は、
レスチレンはNASHAと呼ばれ、非動物性のヒアルロン酸で安全性が高いと言うことはよく知っているつもりでしたが、その構造が天然のヒアルロン酸と同じであることが組織親和性の良さであることを知りました。
ヒアルロン酸は、天然のままでは体内ですぐ吸収されてしまうため、ヒアルロン酸分子がすぐにはバラバラにならないように“つなぎ”を入れる加工をします。これを架橋形成(クロスリンク)と言うのですが、NASHAは天然のヒアルロン酸の形状そのままで架橋しているそうです。
他社製品だと、架橋ヒアルロン酸は、従来の形状とは人工的に変わってしまうとのことでした。
私が注入剤・フィラーの選択と注入法で重要視しているのは、
感覚的な言い方ですが、
「異物感」
です。
注入物は、どうしても異物は異物なので、体内に入った時の異物感があります。
架橋を強固にすれば、長期的に体内に残存するのですが、
異物感が強くなり、不自然になります。
一度に必要以上に注入すると、吸収性のものとは言え、
異物反応様に腫れぼったい顔になります。
反面、架橋を弱くすれば、自然ですが、吸収が早すぎ皮膚矯正力が弱まります。
何事もほどほどが良いのです。
人により、顔の部位により、皮膚性状は違いますから、
注入物の種類、架橋の強さを選択し、異物感なく
効果を出す注入方法を心がけています。
余談ですが、つなぎと言うとハンバーグを思い出します。
美味しいハンバーグは、やわらかく良い肉の味がするのですが、
良い素材とほど良いつなぎが食感や味を左右するようです。
つなぎがなくては、バラバラのひき肉ですし、多すぎると硬く食感も悪くなるようです。
ヒアルロン酸も同じですかね。
ハンバーグが食べたくなりますが、
ダイエット中でした。