今年の形成外科学会で気になり、先月は試験使用させていただき、さらに気に入り、
めでたく、日本第一号機を購入しました。
コンパクトな3Dカメラとコンピューター
3D画像の私の顔です。 蝋人形のようでちょっと気持ち悪い。
どうしても写真だと2Dになってしまいますが、
同じ映像がくるくる回転して、角度を変えられます。(左右は同じ画像です。)
微妙なたるみや皮膚感が普通の写真よりもはっきりします。
写真だと伝わりにくいので動画を撮ってみました、どうぞご覧ください!
サーマクールやウルセラなど、「たるみ治療」の学術的評価をする時に困るのは、
そもそも3次元のお顔を、一般的には2次元の平面写真でしか、判定が出来ないことです。
映画でもテレビでも最近、3Dの価格が下がっているように、数年前まで医療用の3次元の診断装置は、
研究所レベルのかなり高額なもので、なかなか我々開業医には手が出ませんでした。
日本で、3Dの解析装置を開発している会社とも数年前から交流があり、何度か開業医仕様のものが
出来ないか相談したことがありますが、なかなか形になりませんでした。
今回導入した、アメリカCanfield社製Vectra Imaging Systemは、コンパクトで開業医でも購入可能な金額と大きさです。
Canfield社は、今や日本の美容皮膚科でも、皮膚解析の標準機になったVISIAの開発会社です。
サーマクール、ウルセラなどのたるみ治療の評価が一歩前進します。
私が最も期待しているのは、短期的結果よりも長期的結果の評価です。
今までは2次元の写真で保存しておいたその方のお顔の状態を、3次元で保存できるので、
お一人お一人の患者様の長期的資料になります。
数年後に顔がどのように「3次元的に老化」していくのかがわかりますし、
「3D老化」を評価、改善する大きな武器になります。
本当の結果が出るのは、数年先になるとは思いますが、今から画像をため込んでいきたいと思います。
定期的サーマクール、ウルセラ治療をしていただいている患者様には、
ご面倒ですが是非ご協力お願いいたします。
3Dテレビも欲しいですが、
目が疲れるので、今は待ちです。