キュテラ社主催のトータルスキンセラピーミーティングに参加してきました。
私の発表は、「アブレイティブ・レーザーによる複合治療〜パールフュージョンの実際〜」です。
できるだけ、わかりやすく解説。
アブレィティブとは、表皮を含む皮膚の表面を削り取ることです。レーザーで表皮を削り取れは、火傷ですが、火傷の跡にならないようにうまく削り取れば、皮膚が再生して、きれいになったり、若返ったりするのです。 この治療をアブレイティブ・レーザーリサーフェシングと言います。
レーザー・リサーフェシングは過去のブログでも何度か説明しています。
アブレイティブに表皮を削ると、カサブタが出来たり、皮膚の保護が弱くなった状態になります。そのため、アブレイティブレーザーの弱点は、ダウンタイムが長く、色素沈着などの副作用リスクが高くなることです。そのため、長年この治療は敬遠される傾向にあったのですが、近年、アブレイティブの中でも、比較的反応がマイルドな新しい波長が開発されたり、フラクショナル(点状にレーザーを照射)にすることにより、照射のリスクが格段に下がり、あらためて脚光を浴びるレーザー分野になっています。
ちなみに、ノン・アブレイティブは、表皮を削らないで、皮膚の内部にだけ熱反応を起こす治療です。さらに進化した、サーマクール、ウルセラなどもすべて、アブレイティブレーザーの弱点を克服するために作られてきた治療です。
パールフュージョンは、アブレイティブレーザーのパールとフラクショナルレーザーのパールフラクショナルを重ねて照射する方法です。
1年ほど前から当院では、ダブル・パールの名称で行っています。

アブレイティブレーザーでは、カサブタ期間がダウンタイムになります。
今回もぎりぎり何とかプレゼンを間に合わせることが出来ました。
出来に不安を感じつつも、終わって一息、控え室で他の演者の方々と談笑していたところ、今回お見えになっていた、形成外科・美容外科学会のドン、O先生に、「君のプレゼンはいつ聞いても面白い。イマジネーションを感じる。」とお言葉をいただきました。
私にとっては、雲の上の存在、そんな先生にお褒めいただき、テンションが急上昇。
人間、ほめて育てる。とは言ったもの。
この年でも、尊敬する先輩に褒められるとうれしいものです。
何だか、やる気が湧いてきました。
今週はスタッフを褒めようかな?
まあ、褒め殺しってのもありますがね。