先日から活動量計のモニターをやっています。
雑誌社経由の依頼ですが、色々な職業の人が、一日どのくらいのカロリーを消費しているのかを調べているようです。
万歩計よりも進化しており、ベルトにつけるのではなく、胸ポケットの辺りに装着し、日常諸動作を感知して消費カロリーを表示する機能があります。
1週間ほど付けてみて、私の消費カロリーは、多い日で2600キロカロリー、少ない日で2100キロカロリーでした。日常で歩くのは、3000歩から5000歩程度、通勤くらいしか歩きません。
できるだけ歩かないようにしてみましたが、3000歩は、どうしても歩いてしまいます。休みにどこにも出かけなければ、もっと歩かなくて済みそうです。
私の提唱する「無運動ダイエット」では、
無駄な運動は一切しない。ことを基本にしています。
「時に運動は、そのカロリー消費量よりも、食欲を増進し、体重減少を目的としたダイエットにはむしろマイナスである。」と言う主張です。
異論はあるでしょうが、実際その方法で25kg痩せたのですから、少なくとも私にとっては、正しいと思っています。
運動は、若干の苦痛と努力を必要とし、それを乗り越えると、一種の陶酔と達成感が生じます。陶酔は、ジョギング時に感じるランニングハイのような状態です。この状態自身は、好ましいのですが、本来の目的の体重減少よりも、運動そのものが目的になり、その後に訪れる達成感は、本来の目的である体重減少を忘れさせ、よくやった自分に、ごほうびを与えてしまうので、「一汗かいた後のビール」がすべてを台無しにします。
運動は、概して労の割りにカロリー消費が少なく、達成感から来る気持ちの緩みで、運動後の摂取カロリーが増えてしまえば、たとえば30分ジョギングした程度のカロリー消費は無いに等しいのです。
運動を続けるためには、勤勉さと精神力を必要とし、食事制限にかけるべき分の精神力とモチベイションを、消費してしまうのです。そこが運動の問題点です。もし、両者を持ちこたえる精神力があれば、問題ありませんが、そんな人は太りません。
体重減少ダイエットにとって、
「運動は、百害あって、一利あり。」
一利は、運動が健康に良いからです。
私自身のダイエットは、健康的なダイエットを目的としていません。
目的は、体重減少することであり、健康は害さないように注意するものです。
私は、今回の25kgダイエットで、体重減少そのものが、健康をもたらすことを自覚しました。血液データ(肝機能、コレステロール値、血糖値)がすべて改善し、脂肪肝が消失、下肢のむくみ、日々の疲労感が改善しました。
体重が減れば、健康は後からついてくる。
友人で24kg痩せたYさんも、10年間幽霊会員だったジムを退会して、気分がすっきりして、食事制限に励めたそうです。
運動すれば痩せる。いつかジムに行けば痩せる。
そう思っている限り、永久に痩せないはずです。
痩せるためにジムに行っている人。
痩せるために加圧している人。
痩せるために運動しなければいけないと思っている人。
その脅迫観念と、心の加圧から開放するのが、
「無運動ダイエット」です。
すっきり割り切ると気が楽です。