第4回スレッドリフト研究会が開催されました。
午前中2件のライブ・サージャリーと午後の講演会・シンポジウムといつものスタイルですが、かなり充実した内容でした。様々なスレッドリフトの違い、国や人による考え方や治療スタイルの違いが分かり、改めて、スレッドリフトを考える良い機会になったと思います。一部ご紹介いたします。
最初のライブで、新しいスレッドリフト、スプリングスレッドの施術が、開発者でもあるフランスのDr.Frismandの指導により行われ、その理論と実践が紹介されました。スレッド(糸)が、今までの素材よりも柔軟性があり、牽引の割に仕上がりがソフトになる印象です。今までのスレッドリフトとは、素材と治療の考え方が違います。ずばり、日本人に合っているスレッドリフトです。
もう一件のライブでは、アプトス、ハッピーリフトの開発者、Dr.Accardoによるハッピーリフト、アンカレッジ、ダブルニードルなど吸収糸による、様々な手技を学ぶことが出来ました。特にループ式の挿入方法が参考になりました。
午後の講演会でも4名の演者による様々なフレッドリフトに関する発表が行われました。特に印象に残ったのは、金の糸の日本の創始者ともいえる医師から、金の糸のアレルギー、断片化や露出などの危険性、今後この治療は行うべきではないとの発表があったことです。
金の糸に関するリスクは、以前より多くの医師から示唆されていたことですが、多くの症例を行っていた医師の警告ですから、重みがあります。
当院では、過去も現在も、金の糸治療を一切行っておりません。
また、金の糸を挿入されている方のレーザー、サーマクール、ウルセラなど、照射系の治療はすべてお断りしております。
やはり、体に入れるものは、安全性が一番大事だと思います。
新しい素材には、常に慎重であることが必要です。
そう言う意味では、吸収性の素材が最も安全で、非吸収性のものでは、長い使用経験と安全性が確立しているもの。最悪、将来問題が合った場合でも、それを取り出せるかどうかが重要な判断基準です。