額に“しみ”らしきものを発見、人生初のQスイッチ・ルビー・レーザーを受けてみました。
しみと言っても、見えるか見えない程度なんですが、私ともあろうものが、
Qルビーのような基本的レーザーを自分に打ったことがなかったので、急遽打つことにしました。
型紙をあて、しみだけにレーザーを当てます。
パッチと一瞬、輪ゴムをはじかれるような感触。
それほど痛くありません。
Qスイッチって何? ルビーって?
レーザー装置は、レーザーを起こすための、レーザー媒質、励起源、レーザーミラー(共振器)から成り立っています。
ルビーレーザーは、ルビーをレーザー媒質としています。
ルビーレーザーの波長は694.3nmで、波長としてはちょうどメラニン色素に都合良く吸収されるので、しみの治療に適しています。
Qスイッチを出来るだけ簡単に!
原子は、原子核とその周りをまわる電子で出来ています。電子は、エネルギーを与えると、エネルギーの高い状態に励起されます。高い励起状態の電子は不安定なため、低い位置に戻りたがりますが、その時、エネルギーを一定の波長の光として放出します。出てきた光を、共振器に溜め込んで増幅すると大きなエネルギーになってきます。
それがレーザーです。
レーザーに適した励起をする物質がレーザー媒質となります。
光を増幅する共振器内に、溜め込むエネルギーと失われるエネルギーの比をQ値と呼び、瞬間的にQ値が高くなるような仕組みがQスイッチで、短い時間幅で溜め込んだ大出力のエネルギーを出す仕組みです。
ちょっと分かりにくい!
我々の年代では、Qと言えば、お化けのQ太郎です。
Q太郎は、普段ボーとしていても、いざと言うとき、空を飛ぶ爆発的パワーが出ます。そんな感じです。
すごいQ太郎のQスイッチレーザーは、しみやあざ、刺青、そして最近は、肝斑の治療(QスイッチYAGレーザーによるレーザートーニング)に用いられます。
さらにQ太郎は、3人兄弟。
Qスイッチレーザーにも、ルビー、ヤグ、アレキサンドライトの3種類があります。
さしずめ、世界で初めて発振された、しみ治療に最適のルビーレーザーがQ太郎で、それなりに万能、肝斑治療のレーザートーニングの出来る、賢いYAGがP子、とりあえず、あっても良いかなって感じのアレキサンドライトが、パケラッタのO次郎です。
なんだかむっちゃいいかげんですが、それなりに納得!
正しく知りたい方はレーザーの本読んでください。