成人式のニュースを見て、思い出すことがあります。
今日から大人、お酒もタバコも解禁が普通なんでしょうが、
私は成人式の日から、禁煙して28年になります。(現在48歳)
若気の至り、時効にしていただきたいのですが、人生の中で20歳前約1年間だけタバコを吸っていました。
たぶん、その年代特有の感情で、背伸びしたかったのか、何となくカッコつけたかったのか、それとも受験のストレスだったかもしれません。
大学で、タバコの害と、医師たるものがタバコを吸うなど言語道断と言う講義があり、当時タバコを吸っていた友人と一緒に、20歳になったんだから、こんなアホなものは、さっさと止めよう。となり、以来吸っていません。
今さらタバコの害について、云々する気はないのですが、多くの病気にとって、喫煙は危険因子であり、特に、心血管障害、呼吸器疾患、癌は明確です。
皮膚美容にとってもタバコは大敵です。検索すると、山ほど喫煙の害に関する文献が出てきます。
タバコは末梢血管を収縮させるため、皮膚の微小な血流を阻害します。毛細血管レベルの収縮なので、その分マッサージをしてもだめです。タバコの作用している時間分、肌は血流障害を起こしていることになります。血管そのものも老化させます。
タバコは、体内に大量の活性酸素を生じさせるため、皮膚の老化を進めます。
活性酸素は、老化の重要なファクターなので、これも明白です。ビタミンCなど大量のスカベンジャー(活性酸素除去するもの)を摂取すれば良い?と言うわけにはいきません。
美肌やお肌のアンチエイジングのためには、喫煙者は何はともあれ、禁煙をお勧めします。
よく、たばこを吸っても綺麗な肌の人がいますが、どうしてですか?
と質問されます。
答えは、吸わなければもっと綺麗なはずです。
タバコを一生涯吸い続けても、肺がんや食道がんにならない人もいるのと一緒です。
当院では、私を含めクリニックのスタッフに一人も喫煙者はいません。
採用面接の段階で、喫煙者はNGです。
肌の治療をするものが、たばこを吸うという時点で、アウト!です。
もちろん、美肌とアンチエイジングのために来院される患者様に、タバコ臭い手で触れるなど、私には論外のことです。