フラクショナル・レーザーの話です。
(フラクショナル・レーザーについては過去のブログを参照してください。
http://www.crossclinic.jp/article/13471039.html
)
フラクショナル最強のCO2レーザーは、ニキビ跡、傷跡、毛穴治療、皮膚の若返りまで幅広く使える治療なのですが、本気で照射したときのダウンタイムは・・・
それなりにあります。
ダウンタイムを減らして、この効果を得られないかと試行錯誤した結果の一案が、
フラクショナル・レーザー・ピーリング(fractional laser peeling)です。

皮膚のフラクショナルレーザーの浸透様式の模式図です。
一番右が本気のエコ2やパールフラクショナル(アブレイティブ・フラクショナル・レーザー・リサーフェシング)です。レーザーが表皮を貫き、真皮まで穴が開くように蒸散します。 この治療だと、数日はダウンタイムが生じ、メイクにも制限があります。
真ん中がフラクセルやアファーム(ノンアブレイティブ・フラクショナル・リサーフェシング)です。レーザーは、表皮から真皮にかけてコラーゲンの変性部位を作りますが、表面の角質層は保たれ、穴が開いていないのが解ると思います。 この治療ならば直後からメイクができます。
左がフラクショナル・レーザー・ピーリングです。(専門的にはsuperficial fractional laser resurfacingと言います。)
表皮をフラクショナルに削ってはいますが、真皮に入るか入らないかでレーザーの蒸散を抑えます。表皮のターンオーバーが上がり、熱作用による真皮の引き締めと刺激を行います。治療には、肌質に合わせたレーザー径の設定、照射のパラメーターの設定と、熟練が要りますが、真皮の手前でレーザーを寸止め出来ると効果が上がります。
この照射方法だと、ダウンタイムがほとんどなく毛穴を効率よく引き締めることが出来ます。
もちろん、強い照射には劣りますが、ダウンタイムを考えると、ピーリング感覚でフラクショナルレーザーを受けることが出来ます。
2月には
フラクショナル・レーザー・ピーリング(FLP) は、
エコツーピーリング でクリニックメニューに正式アップする予定です。